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エリアとタイプで日本酒を選ぶ

日本酒テイスティング
[日本酒テイスティング]

皆さんはどのようにして酒を選んでいますか?

日本酒度・酸度、酵母、軟水か硬水かといった仕込み水の種類?これらの数値は好みに合うものを見つける際にとても役立つ情報です。ただある程度の知識がないとこれらのデータから風味をイメージするのはなかなか難しい。そもそもこれらのデータが入手できない場合も多い。

 

唎酒世界一のソムリエ北原康行さんは、著書『日本酒テイスティング』(日経プレミアシリーズ2992016年)でエリアとタイプで日本酒を選ぶという方法を提案しています。

とてもわかりやすく納得感のある考え方で、私も酒を選ぶ際、味わう際にいつも意識しています。

 

今回はその内容をご紹介します。

風味は雑味の有無に注目し、エレガントかパワフルかに分類します。

エレガントスタイル:雑味がなくピュア。香りも味もシンプルで「きれいな酒」。フルーツ様の香りが多い。

パワフルスタイル:雑味があり、香りも味も複雑。旨味もコクも強い「ダイナミックで重厚な酒」。米の風味が感じられる。

 

エリアによる分類

酒は冷涼な土地で作るほどピュアになるので、大きく分けると、東日本エリアはエレガントスタイル、西日本エリアはパワフルスタイルとなる。さらにそれを3ブロックごとに分けて以下のエリアに分割します。

・東日本エリア(エレガントスタイル)

Bエリア:新潟県と北陸地方、Aエリア:北海道と東北地方、Cエリア:関東甲信地方と静岡県

・西日本エリア(パワフルスタイル)

Dエリア:岐阜県・愛知県と近畿地方、Eエリア:中国地方と四国地方、Fエリア:九州地方

 

Bエリアが最もエレガントでそれ以降は北から南に進むにしたがって雑味が増していきます。

BACDEF(エレガント→パワフル)の順です。

*Aエリアは夏が暑いため日本海側にあるBエリアより雑味が多いとのことです。

 

タイプによる分類

米を磨くほどピュアになります。吟醸系はエレガントスタイル、非吟醸系はパワフルスタイルです。

・吟醸系(エレガントスタイル)

大吟醸酒、吟醸酒

・非吟醸系(パワフルスタイル) 

特別純米酒、純米酒

詳しい内容をお知りになりたい方は書籍をご覧ください。

名著だと思います。

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