スペイサイドの旅(3)

ダルウィニー

 

ピトロッホリーというリゾート地でランチを食べた後、2件目の蒸留所ダルウィニーを訪問です。

ダルウィニー蒸留所はスコットランドで最も高い場所にあることでも知られています。標高約330mで周りに遮るものがなく見晴らしがよいため、かつては気象観測記録を毎日つけることが蒸留所マネージャーの重要な仕事の一つであったとのこと。

スペイサイド蒸留所、見学、ダルウィニー
[ ダルウィニー蒸留所 ]

現在の仕込みはワンバッチ麦芽7.3トンで、木製発酵槽6基、大型ポットスチル2基を使用している。ここの最大の特徴は、蒸留所のシンボルにもなっている屋外の巨大な木製ワームタブです。ワームタブとはウィスキーを蒸留する際に利用する冷却装置の一種で、冷たい流水をはった桶の中にミミズのように曲がりくねった管(ワーム)を通したものです。ここを通すことでポットスチルから出た蒸気を冷やします。維持するのが大変で、広い場所と大量の水を要し、水で冷やすため天気の影響を受けるといった制約もあり、非常に手がかかります。このためほとんどのワーム・タブはコンデンサーに取り替えられたのですが、ゆるやかな冷却速度が豊かな香りを生み出すことに着目した、品質にこだわる蒸留所がワームタブの導入を再検討する動きが近年出ています。

 

蒸留所を見学した後のテイスティングは、2種のスコッチと2種のチョコレート(ダークチョコとスィートチョコ)が出され、単体での味とチョコとのマリアージュを楽しみました。土産でもらえるダルウィニーのロゴ入りショットグラスもシャレていました。