· 

スペイサイド蒸留所見学記(2)

リンドーズアビー

 

今日から蒸留所見学ツアー開始です。ホテルで朝食を食べたあと集合場所のバスターミナルに向かいました。830分ごろ到着し、暫く椅子に座って待っているとツアーの受付が始まりました。ツアーは、RABBIES(ラビーズ)という現地旅行会社の主催で、今回のスコットランド旅行の手配をしてくれた旅行会社、パーパスジャパン経由で予約しました。名前を確認するだけの簡単な受付を済ませると、荷物を後部トランクに入れてミニバスに乗り込み入ります。 

 

参加者はオランダからの家族連れ3人と私を含めた日本人4人の合計7人です。半分以上が日本人で、私以外は皆30代の男性です。それにしてもこんな遠いところまで本物のスコッチを飲むために来る仲間がこれほどいるとは。少しうれしくなりました。

 

運転手のジムが手短に今日の予定を説明した後、早速出発です。バスは曇り空の中エジンバラの市街を抜け、延々と続く丘陵地を快調に走って行きます。1時間ちょっとでテイ湾のニューバラ郊外にある蒸留所Lindores Abbey (リンドーズアビー) に到着しました。時刻は1020分。入場料は一人10ポンド。ジムがバスの中で徴収し入場手続きをしてくれました。

スペイサイド蒸留所、見学、リンドーズアビー
[ メインホール ]

2017年暮れに創業したばかりのクラフト蒸留所であるにも関わらず、リンドーズアビーはスコッチの聖地として知られています。何故なら、リンドーズアビー(アビーとは英語で「修道院」の意味)で、1494年にスコットランド初のウイスキーであるアクアヴィテ(ラテン語で「生命の水」の意味)が造られたとの記録があるからです。16世紀ごろこの修道院は廃墟になったのですが、約500年の歳月を経てこのスコッチ生誕の地にリンドーズアビー蒸留所が再建されました。

 

受付を済ませてしばらく待つと蒸留所のツアーが始まりました。メインホールでこの地の歴史と修道士たちの技術についての説明を受けたあと、ウイスキーづくりの各工程をたどりました。ツアーの最後はテイスティングタイムです。仕込みを始めたばかりのため残念ながらウイスキーを味わうことはできませんが、文献に登場するアクアヴィテを再現した、ニューポッドに香料などで味付けをしたリキュールが試飲できます。

↓応援クリック、ありがとうございます