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日本酒ドメーヌ_いづみ橋の取り組み

ドメーヌとはワイン用語で、栽培・醸造・瓶詰を一貫して行う生産者のことで、秋鹿酒造、醸し人九平次の萬乗醸造等、日本酒にも品質向上を目指してドメーヌ化に取り組む蔵が徐々に現れています。今回は神奈川県海老名市で米作りから醸造まで一貫して自社で行う泉橋酒造の取り組みをご紹介します。6代目蔵元の橋場裕一氏のお話を伺いました。

このエッセイで以前テロワールについて書いたことがありますが、テロワールとドメーヌ、混同しやすい言葉なので本論に移る前にそれぞれの意味について確認しておきたいと思います。

・テロワール・・・ワインの葡萄畑を取り巻く自然環境要因全てを意味する言葉。

・ドメーヌ・・・ブドウ栽培から醸造・熟成・瓶詰めまでを自分たちで行う生産者のこと。

いづみ橋
[黒とんぼ生酛純米酒*]

いづみ橋で知られる泉橋酒造が米作りから醸造までの一貫醸造を始めたのは1996年で、現在同蔵は海老名市、座間市、相模原市にまたがる約46ヘクタールの面積で、原料米を栽培しています。このうち約8ヘクタールは泉橋酒造自らが栽培し、残りは地元の酒米生産者、JAさがみ、神奈川県農業技術センターの協力のもと組織した「さがみ酒米研究会」への委託栽培です。

 

 

栽培する酒米の品種は、山田錦、雄町、楽風舞の3種です。楽風舞(らくふうまい)は、五百万石を改良した新しい酒造好適米で、淡麗な酒質に仕上がります。品質に強いこだわりをもつ同蔵は米作りに加えて造りにも手を抜かず、自社精米、麹蓋を用いた製麹、槽しぼり等伝統的な製法で、全量純米酒を丁寧に醸造しています。

*写真は泉橋酒造株式会社HPより引用 

ところで、同蔵は自らを「栽培醸造蔵」と呼んでいます。当初はドメーヌという言葉を使っていましたが、日本の伝統と文化を象徴する日本酒を表現するには、やはり日本語を使うべきだと考えたからとのことです。米作りからの一貫醸造に取り組む栽培醸造蔵、泉橋酒造。これからも素晴らしい酒を醸し続けてほしいと思います。

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感想(0件)


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コメント: 2
  • #1

    JUNNY (土曜日, 31 12月 2022 10:21)

    おはようございます ☕ _ _))ペコリン  拝読エールで~す! 今年一年大変ありがとうございました よいお年をお迎えしましょうね! (* ˃ ᵕ ˂ )b

  • #2

    くら (土曜日, 31 12月 2022 10:38)

    >JUNNY様
    メッセージありがとうございます
    よいお年をお迎えください�