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’80s アメリカの旅34

28.ラスベガス(2

 

中心街は通りの両脇にカジノが立ち並び、制服を着た呼び込みの若い女の人が各店の入口に立っていて活気があり、華やかで楽しい雰囲気だった。この辺りは中小のカジノが立ち並ぶエリアだ。試しにそのうちの1軒に入ってみた。入口で成人であることを証明する為にパスポートを提示。ラスベガスはカジノ入場の際、飲酒の際に必ず年齢を確認する。このあたりはかなり厳格な運営になっているようだ。

 

中はライトがキラキラと輝く映画などで見た通りのゴージャスな世界だ。ポーカー、ブラックジャック、ルーレット、スロットマシーンなどいろいろ試してみた。ポーカーはルールもよくわからず全然勝てない。スロットマシーン、ルーレットは単純でつまらない。1番気に入ったのはブラックジャックだ。カジノでギャンブルをやっている感も味わえ、ルールも分りやすい。初心者にはお勧めだ。

 

1番レートの低い掛け金2ドルの卓でプレーした。レートが低いせいかまわりの顧客、ディーラーともに張りつめた雰囲気は全くない。このなかで貧乏旅行の僕だけが異様に真剣に勝負に臨んでいた。そのせいか2時間程粘った後、10ドル勝つことができた。その間一応バニーガールの持ってきたカクテルを受け取り、チップを渡し、とカジノの気分を一通り味わうこともできて満足した。

 

わずか10ドルではあるが(しかもディーラーがテキトーに力を抜いていたのだが)、本場のカジノで勝てたと素直にうれしかった。だが後で考えてみると、皆がいいかげんにやっているなかひとり真剣にやったのだから、勝って当たり前だったのではなかろうか。誰よりも真剣にやれば案外1番になれるものなのかもしれない、と学べた気がした貴重な体験だった。

 

大通りにある有名な高級カジノ サーカス・サーカスにも行ってみた。ゴージャスなこのカジノでも低いレートのブラックジャックをやった。ここでも少額勝った。そしてこのあたりで、ギャンブルには少し飽きてきた。 

 

振り返ってみると、僕にとってラスベガスの最大の魅力は、安くてうまいご飯と居心地の良いホテル、ゴージャスな雰囲気の中で飲む安い酒だったように思う。それにつられてか、結局ここに2泊した。ここでも楽しい思い出がたくさんできた。カジノで買ったトランプは大切なお土産だ。

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