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’80s アメリカの旅8

⒎アダルトスクール

 

日米文化会館の英語講習で知り合った現地のおばさんにアダルトスクールというものがあることを教えてもらった。アダルトスクールとは、州や市の税金・援助で運営される政府公認の語学学校で、英語を母国語としない移民のためにESL(ENGLISH AS A SECOND LANGUAGE)クラスを安価(年50セント)で開講しており、読む、書く、聞く、話す、の英語四技能を総合的に学べる。学校自体は月曜日から金曜日の週5日制で、9時から14時半くらいまでの開講らしい。入学は随時認められ、受講時間・期間とも各自の都合に合わせてかなり柔軟に対応してくれる。僕も、行ったその日に簡単なクラス分けテストを受け、そのまま授業を受けた。クラスは基礎から上級まで八段階ぐらいあり、僕は中級クラスに入った。

 

アダルトスクールは日本人にあまり知られていない為、語学学校と違ってほとんど日本人がいない。僕が行ったところはロサンゼルスのダウンタウンという場所柄か中南米からの移民が大半を占めていた。クラスメートの年齢は10代から60代ぐらいと幅広く、国籍も多様だった。彼らは、とても積極的に授業に参加する。ブロークンイングリッシュを駆使して発言しまくる。そのため授業はにぎやかで活気があった。これだけ積極的に話せば上達は早いだろう。人懐っこい人が多く、ここでもたくさんの人と知り合った。校舎は平屋の簡素な建物で、校庭にあった卓球台が休み時間に生徒の人気を集めていた。

 

通学の為、アダルトスクールへ歩いて行ける「ブランドン」というホテルへ移った。ここも地球の歩き方で紹介されていたところだが、加宝と比べると日本人は少なく、部屋にキッチンがついていたこともあり、ロビーに行くこともぐっと少なくなった。ここに来てから人と話す時間は激減した。

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